風が吹いたら桶屋がもうかる / 井上夢人
「まるっきり前作の焼き直しじゃないか。シチュエーションが似ていて、解決まで同工異曲とは、どういう神経をしているんだこの作家は。それでもプロか!」
そんな作品がこの本です。(笑)
それでもいいのだ、と暗に言っているんですかね。
趣味でやってる低能力な超能力者、論理に破綻がなければ合ってても間違っててもお構いなしなアンパン男、なぜか美女に相談を持ちかけられる牛丼屋店員、そして超能力を頼って相談に来る美女。
この4人が繰り広げるやり取りが毎回お決まりのパターンなのだが、読んでいて面白くて心地いい。
あと、短編のタイトルが内容とまったく関係ないのも面白い。(もちろん本のタイトルも)
「哀れな猫の大量虐殺」がなかなかいい出来だった。
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