2005-08-02

奇人画報 / 駕籠真太郎

奇人画報 とりあえずグロいです。いや、かなりグロいです。要注意です。そしてエロいです。さらに言うと安直です。しかしその安直な発想がけっこうブッ飛んでいくこともあるんだね。

2005-06-21

あらゆる場所に花束が・・・ / 中原昌也

あらゆる場所に花束が…
下品なまでにストレート
間違っていようといまいと

2005-06-14

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ / 高橋源一郎

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ「もし、あたしたちの写真がなくて、あたしたちのことを考えてくれる人もいなかったら、あたしたちがいたことを誰も覚えてなくて、あたしたちはいないことになるかも。

 ああ! あしたね、世界が終わるの」


グレーテストヒッツである。CDでいうとベスト盤か。でも著者が違うのでカバーアルバムって感じかな。

いろんな話がつまってて、それぞれは断片的で、でもなにか続いてゆくようで。
でもやっぱり断片的で、その断片と断片のすき間がとても深い暗闇のようで呑み込まれてゆくようで、でも確かに続いてゆくようで。
それは生のようで、自分という得体の知れないもののようで。
そして、続いてゆくことが不可能であることを背負った断片が終わってゆくそれ自体も続いてゆくようで。

「ぼくはすでに、この『手帳』を何度も書き直している。いや、『手帳』に何度も書き直されている。正直にいおう。その度に、ぼくは腹を立て、もうなにも書くものかとか、『手帳』を出し抜いてやるぞとか、思ったのだ。だが、なにも書かなければ、ぼくでもあるきみは、今日、ひどく不利なところからスタートしなければならない。それだけは避けなければならない。ここまで、たくさんの『ガドルフ』たちがやって来たことを無にすることなく、できうるかぎりのことをしなければならないのだ。」

2005-06-10

センス・オブ・プログラミング! / 前橋和弥

センス・オブ・プログラミング!―抽象的に考えること・データ構造を理解すること 「低レベル」な話も書かれていてなかなか面白い。

2005-06-04

舞台を遊ぶ / 別役実

別役実の演劇教室 舞台を遊ぶ「成功した演技者は、「劇中人物になり切った」ように見えると同時に、それが演劇であることを超え、「虚空に遊ぶ妖精」のように見えなければならない」

とりあえず遊ぶことからはじめてみよう。

「材質の中に既にドラマは存在しているのであり、創作者は、それを感知し、探り出していくだけなのである」

台風娘 / 薄井ゆうじ

台風娘バランス~バランス~バラバラ~
いかん!バランスがバラバラだ!バランスをとるんだ!とるってどうやって?手にとるんだよ。(ぇ

骨は珊瑚、眼は真珠 / 池澤夏樹

骨は珊瑚、眼は真珠「ぼくたちはみんな満ち足りて、ただひたすら受け取るだけで、支払いを済ませることもなく、安心して、満足して、死んでゆくだろう。」(眠る人々)

眠る人々のイメージが面白い。何かが起こりそうだけど結局なにも起こらない。のか?

人はどこまで残酷になれるのか / 桐生操

人はどこまで残酷になれるのか拷問・処刑・殺人にはたいてい性がかかわってたりしてこれはまさに人間の基本的な欲望かもと思ってしまう。

この本のなかでは特に人物をクローズアップしておりそれぞれの人のストーリーが絡むととても面白く読めてしまう。

2005-05-23

ア○ス / しりあがり寿

ア○ス「その少女は
 たった一人
 人ゴミの中
 すっぱだかで立っていました。」


サビシサから始まってやっぱりサビシサに終わる。その過程でいくらめちゃくちゃしたって自分の心に素直ならと思えば思うほど世間の冷たさが身にしみる。サビシサのかたまりである脳みそちゃんを黙らせることが普通に生きていくことだとしたら

「ときおり私は
 こうしてとりもどした「あたりまえ」が
 とてつもなく巨大で退屈なものに思える。」

サビシサを感じていながらもそれをサビシサだと考えられない脳みそちゃんが悲しい。

2005-05-09

HIGH SCORE / 津山ちなみ

HIGH SCORE 1 (1)ダマ先生はメガネを外すと骨格まで変わってしまうんです。
1巻から4巻まで、絵柄がかなり変わってしまうんです。
面白い4コママンガです。