2009-03-15

沖で待つ / 絲山秋子

沖で待つ回想で再生される太っちゃんのイメージ。
理解者との別れが訪れて、いつかは消え去るそのイメージがいつまでも続いている瞬間。

本音がぼろぼろ書かれる「勤労感謝の日」が読んでいておもしろい。

「野辺山氏は、敢えて表現するとあんパンの真ん中をグーで殴ったような顔をしていた。」(勤労感謝の日)

ひまわりっ (10) / 東村アキコ

ひまわりっ (10)キェーーー!
今回も、「人間っていうか ウィング関先生」 が大活躍です。
ご愁傷様です。(おっぱっぴー)
「アホかお前アホかー!」

2009-03-11

裏ヴァージョン / 松浦理英子

裏ヴァージョン今やそんなふうに下賜された作品を恭しく押し戴く従順な読み手なんていやしない、「読む者」は「書く者」の苦労だの意図だのは知ったことじゃなくて、書かれた物を勝手に読み替え頭の中で変形し、適当に楽しめる部分だけ楽しんだら残り滓はあっさり捨てるって、あなただってよくわかってるはずでしょ?

書き手と読み手の関係について、形式としての小説が裏返っていく。。

「わたしは鈴子を変形したい。同時にわたし自身も変形したい。わたしたちが今とは別の物語を生きられるように。それがもう一つの凡庸な物語になるだけだとしても。」

私は世界を両手で粉々にすり潰し、それを見て微笑むあなたが見たい、ベイビー、ベイビー、ベイビー

2009-03-06

トーキョー博物誌 (1)(2) / 日高トモキチ

トーキョー博物誌東京に棲む生き物たちを観察したエッセイ漫画。

トーキョー博物誌ほのぼのとしつつもギャグが散りばめてあって面白い。

2009-02-26

the TEAM / 井上夢人

the TEAM霊能力者の裏調査チームが活躍する小説。

推理小説のパロディですかね?
小説側から読者を見ているような、そんな感じ。

2009-02-19

蹴りたい背中 / 綿谷りさ

蹴りたい背中
群れになじめない女子高校生が同じような境遇っぽい男子生徒に抱く微妙な感情を丁寧に綴った小説。

2009-02-15

団地ともお (13) / 小田扉

団地ともお (13)
巻末のまちがいさがしにやられました。

機動戦士ぶよガンダム (1) / 唐沢なをき

機動戦士ぶよガンダム (1)登場人物もモビルスーツもみんなぶよぶよです。
くだらなくていいですねぇ。

ヌイグルメン! (1) / 唐沢なをき

ヌイグルメン! (1)
唐沢なをきにしてはあっさりとした内容の漫画です。

2009-02-13

好き好き大好き超愛してる。 / 舞城王太郎

好き好き大好き超愛してる「愛は祈りだ。僕は祈る。(・・・)
祈りは言葉でできている。言葉というものは全てをつくる。言葉はまさしく神で、奇跡を起こす。過去に起こり、全て終わったことについて、僕達が祈り、願い、希望を持つことも、言葉を用いるゆえに可能になる。過去について祈るとき、言葉は物語になる。」


「無駄と知りながら言うべき言葉は一つの祈りだ。」

でも、言葉とは、神とは、戦わなければいけない相手でもある。

「僕達はいつまでお互いのことを憶えていられるんだろう?
お互いの記憶、と考えて僕は思う。お互いじゃない。僕がいつまで柿緒のことを憶えていられるだろうというのが正しいのだ。お互いのことを憶えていられるのは僕だけなのだ。」