2006-12-12

名もなき孤児たちの墓 / 中原昌也

名もなき孤児たちの墓この本、何も知らない女性がチョロッと読んだら怒り狂うのではないかという文章が盛り込まれておりますが、ま、そんなことはどうでもいいんですが。

小説なんか何書いてもいいんだし、というか可能な限り出鱈目に書いてみても限界はあるのであって、でもそこまで書いてみないと今の限界は分からないのであって・・・

「間違ったことは実践してみなければ本当に間違っているかどうかなんてわかってたまるものか。」
「問題はこのような中身のない作業に耐えうる精神を持っているか、である。」


でも、書かれる対象だって、書かれるのをずっと待っているのかもしれない。(でもそれは、ある意味気持ち悪いかもしれない・・・)

「しばらくは皆必死で、その場に存在していない演技を続行していたが、やがて一人が急に笑い出した。それにつられて全員が、耐えていた笑いを誘発させられたのだった。」

2006-12-11

ららら科學の子 / 矢作俊彦

ららら科學の子30年ぶりに日本に戻ってきた主人公。
中国の記憶や30年前の記憶や現代の情景が錯綜する長編小説。
アトムが生まれたとされる21世紀の日本へ突然戻ってきた主人公が見て感じたこととは?
淡々とした情景描写に深い哀しみが漂います。女子高生が唯一の救いになってる。

「俺はただの客だ。ずっとそうなんだ」

2006-11-20

ひまわりっ (1)~(2) / 東村アキコ

ひまわりっちょっと変わったお父さんの伝説エピソードマンガ。

カレーのかけ方が最高です。

2006-11-07

刑務所の中 / 花輪和一

刑務所の中今から10年くらい前、銃刀法違反で刑務所に入った著者が描いたムショ漫画。
興味深い刑務所内のエピソードが満載です。

2006-10-08

ぐっとくる題名 / ブルボン小林

ぐっとくる題名「親しみやすいよう、文章の語り口を若干ふざけ気味にしています」
というとおり、面白おかしくいろいろな題名を分析するエッセイ集。

「部屋とYシャツと私」の分析はなかなかいい。

2006-10-05

オヤジ国憲法でいこう! / しりあがり寿+祖父江慎

スノウブラインド
オヤジとしてヤングの悩みや混乱に「若いってダメじゃん」とダメ出ししつつ、気合の入り過ぎているヤングに力の抜き方を教えてくれる本。

2006-10-03

スノウブラインド / すぎむらしんいち

スノウブラインドむかし出版された『ALL NUDE』に新たに2編加えた漫画短編集。正気すれすれもあれば、エロくだらないのもあり、ほのぼの系もある。

『ALL NUDE』のほうが大判でカラーもあって良かったなぁ。でも追加された「パパが地球人を辞めた日」は面白い。
やっぱ「0LDK築25歳」とか超短編「ALL NUDE」が面白いなぁ。

2006-10-02

タンノイのエジンバラ / 長嶋有

タンノイのエジンバラ自然体でじんわりくる短編小説集。いいですね。

ところでこの人、女の人だと思っていたら男性だということが判明。。。ん~思い込みというのは恐ろしいもんです。
でもちょっとしたユーモアとか女性主人公ものなんか読んでると少女漫画のような印象があるんだよね。

2006-09-21

ウルトラファイト番外地 / 唐沢なをき

ウルトラファイト番外地昔テレビでやってたらしいウルトラ怪獣番組のパロディ(?)マンガ。

バカバカしさ全開でいいですねぇ。
セブンと怪獣たちが怪獣島でケンカしつつも本当は仲良し同士で戯れています。。。

元ネタのウルトラファイトDVDを見てみたくなりました。

2006-09-20

銀河鉄道999 (1)~(12) / 松本零士

銀河鉄道999機械の体を求めて機関車999号で旅をする鉄郎とメーテルの物語。

機械人間に母親を殺された鉄郎は機械の体を手に入れることが出来るのか?
いっしょに旅する美女メーテルは何者なのか?

ハラハラドキドキ・・・というよりは淡々と進んでゆく旅には寓意があふれています。

それにしても、終着駅で鉄郎が手に入れる機械の体を見て笑ってしまい悲しくなる。。。(あ、ちょっとバラしちゃった)